ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

パンデミックのつらさ

この年末年始連休に、ちょっとした旅行に行きたかった人がいた。最終目的地は大都市近郊の町で、そのなかでも自然豊かな場所。そこに2~3時間滞在して帰ってくる。

問題は2つあって、1つ目はその経路でワクチンが効かないオミクロン株の市中感染が始まっている大都市の町中を通らざるを得ないこと。公共交通機関を使うので、帰省で混雑する大規模ターミナル駅を必ず通過する。

2つ目は現地に住む知人と合流して一緒に最終目的地に向かうこと。オミクロン株は無症状者が多いようなので、その知人が感染している可能性がある。

感染リスク以外に、来週からその人にとって重要なイベントが続くことになっていて、万一、本人や知人が感染した場合に隔離期間が設定されたりすると、そのイベントに参加できなくなるなどの大きな影響がある。

という状況なので周囲の者は行かない方が良いと考えていたのだが、本人はリスクは低いと考えているようで周囲からの説得に不満そうにしていたが、結局は折れて行かない選択をしてくれた。

 

自分の周囲では初めて発生したが、いろいろな場所で新型コロナウイルスやワクチンについての見解の違いが明らかになって対立関係が起きているのだろう。

これまで自分にとってのパンデミックのつらさは、主に感染対策と行動制限の面の各個人の問題だったが、こういう見解の相違に基づく対立のほうがずっと痛手になることを理解させられた。