ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

Crostiniの評価が残念な結果に

ChromebookLinux環境であるCrostiniを試している。今日までの結論は使えないという残念な結果。

問題は日本語。Crostiniでは使い慣れたLinux系エディタを使うことが一つの目的なのだが、細かい問題がいろいろあって、常用したいと思わせるものが見つからない。

コンソール版のVimEmacsは日本語の横方向文字間隔が広くて1行文字数が不足するとともに見た目にも違和感がある。フォントの問題なのだが、ターミナルアプリの設定で選べる選択肢では解決できなかった。

gVimは日本語のインライン入力ができないという基本的な問題でNG。Emacsemacs-mozcを使えば問題がないのだが、最近はVimに移行しつつあってEmacsに戻るのは避けたいところ。ではVSCodeはと試してみると、日本語入力中の表示が微妙におかしい。fcitxもibusもだめで年代物のuimはいけるかと思ったが、長文を入力するとやはりおかしくなる。

Crostiniに関するWeb記事が、インストールまでで終わっているものがほとんどで、活用しているのはガチの開発系で日本語のニーズが低そうな内容に限られているのは、こういう事情だったと理解。

この状況は、DockerやWSLの普及による開発者のWindows回帰に起因するデスクトップLinuxの衰退の一環のような気がしている。Crostiniのコンテナの仕組みの問題である可能性もあるが、アプリ間のすり合わせ不足の問題に見えるので、ディストリビューションの言語関係開発者が不足していることを示しているのだと思う。今後は人気ディストリビューションでないと日本語環境が満足に使えない状況になるのかもしれない。

とはいえ、Crostini自体が設定アプリ内では"Linux開発環境"として扱われているので、これ以上を求めるのは無理があるのは理解している。期待が高かっただけにとても残念。