ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

ウクライナへの侵略が始まった

実際にことが起きるまでは、チキンレースでロシアの権益が保証された時点で戦闘には至らずに終わるものだと思っていた。しかし現実の戦争になってしまった。
その手法は無人機が飛び交いロボットが動き回る"未来の戦争"ではなくて20世紀の戦争をそのまま繰り返していた。ウクライナのことは付け焼き刃の知識しかないので語れないが、家族がいる兵士が前線に立ち、強大なロシア軍を相手にどうしようもない戦いを強いられていることが痛々しい。まずは一刻も速く最小限の被害で戦闘状態が終結してほしい。

Twitterをみると、普段はまともな人たちが、歴史の転換点を経験しているとか、プーチン政権の終わりの始まりだとか興奮気味だが、歴史は後からまとめられるもので、今はまだ生々しい現実でしかない。歴史扱いしている点だけでもウクライナの人達に対して不誠実だと思う。

同じような状況はアフガニスタンイラク、シリアでも起きてきたが、ニュースをみても実感がわかなかった。発展途上国の不安定な政治基盤では仕方がないと諦めていた。一方、安定した民主主義国まで成長したウクライナが襲われたことが衝撃的で、実感できる恐怖を経験した結果、ようやくそれらの国々での人々の苦悩とその生活の危機について理解でき始めたような気がする。

翻ってアジアを見渡すと、台湾の危機が現実になっていることは間違いない。また、ウクライナの事例を見ると、韓国でさえどんな外交・防衛戦略を取るか次第によっては、襲われる可能性があることにも気づく。アメリカを揺さぶるために中露が2正面作戦にでる可能性もありそうで、率直に行って恐怖という感情が生まれている。今、自分に何ができるかと考えてみるが、関心を持ち続けること、募金活動に協力すること程度しかできそうもない。そして心の安定を求めて安定剤を飲んでいる惨めな自分の無力さを受け入れるしかない。