ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

大自然災害と戦争の疑似体験

11年前は、報道を通じて超弩級の自然災害を疑似体験した。遥かに離れたこの地でも感じた大きな長い揺れ、続々と動画で報道される津波被害、同時進行する先の見通せない原発事故。最悪の事態は免れたが多くの人が家族や家や財産を失った。

一方、今年は戦争を疑似体験している。理不尽な理由で隣国が侵攻してきて、一般人や民間施設へも攻撃を続けている。国際社会は応援はしているものの直接の支援はなく、不幸な国での破壊行為を非難することしかできない。

日本人は主に大陸での戦火から逃れてきた人で構成されていると思っている。大陸で権力の側に立てず、同時に敗者としての悲惨な生活を受け入れられなかった人達が、すべてを失いながら逃れてきた。新しい土地では自然災害という別の悲惨が待っていたのだが、戦火よりはましとして受け入れて住み始めたという見立て。

この2つの疑似体験をもとに、歴史が日本人の思考や行動パターンにどう影響してきたかを考えることができるのではないかもと思うが、僕の文才ではうまく表現できそうもない。