ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

高い城の男 フィリップ・K・ディック

高い城の男

第2次対戦が枢軸国側の勝利で終結した1960年代を世界を描く小説。60年経過した今でも古さを感じさせないものだった。まあ、1960年代の話なのだから当たり前かもしれないが。
そういう世界に生まれたら自分はどうかを考えてみるが、話が大きすぎて実感がわかない。ただ、ナチスドイツと共存する世界はあまり居心地の良いものではなさそうに感じた。冷戦下のアメリカ側で戦後を過ごした実際の日本は幸運だったのだろうなと思う。