様々な精神疾患を抱えた奥さんとの20年間の闘病記録を新聞記者の夫がまとめた本。4/28までの期間限定でnote上に全文公開されていて、無料で読ませてもらった。新聞記者らしい簡潔で読みやすい文章なので3時間ほどで読み切ってしまった。
とにかく壮絶な病気の症状の連続に圧倒される。その対応を新聞記者という激務をこなしながら続けていることがすごい。職場の協力があってこそだが、高学歴者の集まりゆえに偏見、ねたみに邪魔されず、高収入、都会暮らしゆえの豊富な選択肢が前提になっていて、生存者バイアスそのものだなとは思うが、それを考慮しても著者のがんばりには頭が下がる。
なぜか他人事ではない感覚を感じて、自分ならどうしたか、これからこういう闘病生活が始まったらどうするかといったことを考えさせられた。