ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

思い出トランプ 向田邦子

 

 

ずいぶん前に読んだので、買ったきっかけは思い出せない。昭和のテレビドラマから切り出したような普通の人のちょっと尖ったエピソードが並ぶ短編小説集。

こういう本を読んで、ちょっとした不幸を疑似体験することで人生をよりうまく立ち回ることができるのかもなとは思うが、人の経験を盗み見るような気がしてフィクションとは言え居心地が悪い感じがするのは考えすぎか。もしかすると妬みの感情がわからない自分にはピンとこないけれど、"健常者"には面白いのかもなと想像したりする。