ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

母の不穏状態

一昨日の朝、(K)が買い物から帰った際に、母が声を掛けてきた。"父がデイサービスでは楽しんでいるけど、家では楽しくないなんて言われたくないんや"といった趣旨で(K)を攻め始める。(K)が"デイサービスは主治医の指示で認知症の進行を遅らせるために行っているのでは"と反論すると、"医者も認知症にかこつけて行かせているだけや"とか、"もうデイサービスはやめるし、帯状疱疹の医者にも行かない"と言い出す。父も話に加わってきて、"みんながもめるのならもうデイサービスには行かない"とも言い始める。ただし、父は認知症が進んできて母に迎合する態度が強まっているので、これはおまけ程度の話。(K)は買ってきた物を冷蔵庫に入れてから改めて話をしようと逃げ帰ってきた。

(K)には全く寝耳に水の話。僕と母の会話の一部を曲解したものと、普段、自分が思っていることを混ぜ込んで、(K)にぶつけてきたもの。一種の妄想で、それが攻撃的な発作として出てきたと言えるかもしれない。(K)は何度かこの種の攻撃を受けてきていて、なんで私にと怒り心頭の様子。なぜか僕には攻撃は向かわず、(K)ばかりが被害者になっているのは、結婚以来、母が(K)を嫌っていることに起因している。

(K)が逃げ帰ってきた後、僕が話に行くと、最初は混乱した話をしていたが、順序だてて説明をすると落着いてきて、普段の様子に戻った。僕の前ではいいかっこをするので、頭のモードが切り替わったのかもしれない。

(K)は今後は介護に関する関わりをやめるという趣旨の手紙を書いた。夜にポストに入れて置いたら、翌朝の出勤時に、母から"手紙は読んだ、さみしいのう"と謝罪のないあいまいな言葉がけがあったとのこと。まずいことをしたという認識はあるようだが、謝罪すべきほどひどいことをしたという点は理解できていない。

人格障害統合失調症境界例だとか、脳腫瘍だとか脳の疾病の初期症状かとも考えてみる。あるいは単純に認知症が始まったのかとも考えたが、(K)への攻撃はもっと若い時にもあったので、認知症ではなさそうだ。いずれにせよこの先、治ることはないだろうから、いつも身構えて接するしかないだろう。少なくとも診断だけでもついてくれたら、少しは納得感を持って対応できるのかもと思う。