ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

昨日は"頭が動かない" 昔からブレインフォグは存在する

昨日は不調でほとんど仕事ができない状態。いわゆるブレインフォグ状態で、単純作業ならできるが、難しいことができない状態。一日、仕事をしているふりをしているような状態だった。多分、昨日の作業内容は使えないので、廃棄してやり直す必要がある。

十数年前に発症した時も"頭が動かない"ことが症状だったと今なら言えるが、当時は自分の症状さえ把握できないぐらい混乱していて、うつの本に書かれている"気分の落込み"だと考えていた。自分の症状は"気分の落込み"ではなくて"頭が動かない"こと。だから希死念慮もなく、抗うつ剤も効かず、治らないままに休職期限がきて復職することになってしまい、復帰には随分苦労した。

今でも"頭が動かない"状態は月に数日といった頻度で起きる。この日はダメな結果に終わっても良いように作業ファイルを分けて準備し、できるだけ単純作業で過ごすようにしている。昨日は単純作業が品切れで、できもしない複雑な作業を動かない頭でこなそうとするハードな一日だった。

新型コロナ感染症の後遺症でブレインフォグが注目されているが、コロナ以前から"うつ病"の診断のかなりの部分にブレインフォグが含まれているのではないかと考えている。特に十数年前から増加した仕事以外のことはできる"新型うつ"という症状はまさに難しいことができない症状で、それが急増して社会現象になったのも感染症が原因だとすると説明が着く。

十数年前の症状を今更調べる学者はいないだろうから、新型コロナ感染症の文脈でこの病気が明らかにされるはず。うつ病感染症という別の系統の研究もあるようなので、そちらからも解明が進むだろう。その結果として得られる治療方法は僕には間に合わないだろうけど、自分が何と戦っているかぐらいは知りたいものだと思う。

この文章を書けているので、今日はブレインフォグの症状が改善したようだ。何がきっかけで悪化し、どんな理由で回復するのかがわからないのもこの病気の厄介なところ。