ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

父母の人生は本人たちにまかせる

認知症の父に早朝高血圧の症状が出てきたので、通院して降圧剤を飲むことになった。高齢者の降圧剤使用は慎重に始める必要があるので医院からは1週間分ずつしか出ない。週末になくなるので土曜日に通院するはずだったが、新型コロナの爆発的感染状況が心配で行かなかったという。血圧が下がっているのは降圧剤の効果だと思うが、もう少し様子を見て悪化するようなら薬を貰いに行くという話になった。

一方、同じ土曜日の午前中には2人でグラウンドゴルフにでかけたという。8時半から10時過ぎまでプレイしたらしく、医院に行かなかったのは疲れて行けなかったというのが本当なのかもしれない。グラウンドゴルフにも感染リスクはあるし、命という点では降圧剤と新型コロナ対策は両方を取るべきで、医院では車で待つ形で薬だけもらって帰り、グラウンドゴルフは休むというのがあるべき対応だと思う。

良かれと思ってアドバイスするが、父母には別の都合や理屈があって無視されることが多い。80歳代の父母はいつ死んでも良いという基本的な考えがあって優先すべき事項が一般論とは異なっているのだろう。できるだけ健康で長生きを目指すサポートをしてきたが、やりたいようにやらせて、結果として健康を害したりすることも仕方ないことなのかもと思い始めた。理解力や判断力が低下しているからサポートしているつもりだったが、おかしな選択をすることにも言わない理由があるのかもしれない。ここでも"なるようにしかならない"ものなのだろう。