僕の世代ではムーミンといえばもじもじするに決まっているのだが、一連の原作のうちのこの第1作では違う。ムーミンママと一緒にムーミンパパを探して冒険しながら成長していく普通の子供として描かれている。そこは違っているのだが、もの寂しい静けさなどは昭和アニメ版にも伝わっているような気がする。
旅の途中の冒険はささやかな内容。ムーミンパパの放浪癖やムーミンママの性格などのこの後のシリーズの骨格となるエピソードが含まれているのだろうなと、予告編のような気分で読み終えた。(現時点ではシリーズの内容は全く知らない状態で書いている)