ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

Chromebookでのエディタの問題

Googleが自社開発中だったPixel Chromebookの開発チームを解散したというニュースが流れてきた。景気減退に備えた経費節減とChromebook販売の3割減といった要因ではないかという話。ここまでの話はこれまでも繰返されてきた状況なので、すぐにChromebookがどうなるかという話ではないと思うが、Googleは突然の打ち切りの常習犯なので安心できるわけではない。

それより心配なのは、Chromeアプリとして提供されているエディタで、CaretとかArchtypeとか数少ない選択肢が、開発中止状態で放置されている。これから5年を想定すると、ChromeブラウザやChromeOSの更新の結果、使えなくなるリスクがかなり高い。それどころかGoogleChromeブラウザでやったようにChromeOSでもChromeアプリを打ち切る可能性もかなり高いと思う。

ではAndroidアプリで代替できるかというと、最有力のJota+はよくできたエディタだが、アウトライン機能がないので、自分の用途には使えないし、個人開発アプリなので持続性もどうなるかわからない。Jota+以外にもまともに使えるアプリが出てきてくれるとよいのだが、Androidのエディタ市場は小さく、優秀なアプリが参入してくる可能性は高くない。

一方、Crostiniを使ってVimEmacsという選択肢はどうか?VimEmacsの継続性は当面は心配ないだろう。でもCrostiniはChromebookのほとんどの機種が該当する4GBメモリでの使用はすぐにスワップが発生して事実上使えない。そんな環境に依存してもよいのかという点がまた不安材料として出てくる。

結局は究極の選択肢としてGoogleDocumentsを考えることになる。アウトライン機能もあるし、継続性も心配ないだろう。ファイルが独自形式なのだが、ブラウザがあればどこでも開けるのでマルチプラットフォーム対応ではある。でも、テキストエディタではないので、VimEmacsとのデータ互換性はない。GoogleAppScriptを使って自動変換できることは確認しているが、これも使い勝手良い訳ではなく、気軽にエディタ間を移動するわけにはいかない。

と考えてくると、次のPCとしてChromebookを買うことが妥当なのかが不安になってくる。まあ、急ぐわけではないのでもう少し考えてみる。