ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

Chromebookの将来

GoogleがゲームストリーミングサービスStadiaを打ち切るという報道があって、Googleは信用できないという話が盛り上がっている。ある程度やってみて収益性の目処が立たないとあっさり打ち切ってきた歴史は、Killed by Google: Google Graveyardというサイトにまとめられていたりする。

Chromebookについても、つい先日、Google製のPixelbookの開発が打ち切られて開発チームが解散したという報道があったばかり。でもChromebook全体については打ち切りの噂はなく、教育市場を中心に確個たる地位を確立している現状は成功したプロジェクトととして扱われているように見えるが、安泰といえるのだろうか?

OSとしての市場シェアは3%程度。Googleにログインして使うブラウジング専用PCというコンセプトは、検索事業を支えることが成果と考えられているはずだが、OSシェアの高いWindowsChromeGoogleにログインして使っているユーザ数に比べるとChormebookのシェアはわずかと言っていい値だし、さらに検索の主戦場はスマホに移っていて、桁が違う世界になっている。一般向け市場では失敗という評価が付いてもおかしくない状況。

一方、教育市場では成功しているが、検索とのシナジー効果はあまりなくて、生徒のアカウントへのパーソナライズ広告の効果も限定的だろう。Googleアカウントでログインして使うことへの抵抗感を減らす意味はあるかもしれないが、そういった効果についての報道は見たことがないし、そもそも主戦場はスマホに移っている。

"教育市場での利害関係者が多いためすぐになくなることはない、でもGoogleの経営状況如何では打ち切りありうる"というのが現状ではないかと思う。今Chromebookを買って、その1台を使う数年間は問題はないだろう。でもその次はないかもしれない。少し毛色の違うPCを楽しむ意味では今買ってもよいのかもしれないが、持続性に期待するのは難しそうに思える。最近のAndroidタブレット推しの姿勢も、出口戦略を探っているように見えないでもない。

ということで、初期不良でケチが付いたChromebook更新はやはり中止して、WindowsPCで更新する方針で考え直している。