ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

クルマについて(その2 行く末)

ここで問題になるのは安全。運転にはいつも事故のリスクがついてくる。これまで経験した加害事故は、探し物をしていてブレーキから足が外れたゆるゆる追突と、凍結した陸橋でのスリップによるゆっくりした速さでの接触の2件、夜道で突然歩行者に気付いたりするヒヤリは数回程度。運転した総時間からすると幸運だったと思う。この先はどうなるか?運動能力は低下し予測運転への気遣いも回らなくなっていく。そうであることを意識することでカバーできる部分もあるかもしれないが、全体として事故のリスクは高まっていくはず。

もう一つのリスクとして、運転時の速度依存症的な傾向がある。誰かを乗せている時や、街中の目的地に向かう時には普通に安全運転ができるのだが、一人で田舎道を自由に走れる状況では速度への欲求が高まってしまう。先行車が速い時には追いつくまで、先行車がいない場合は少し危険を感じるぐらいまでペースを上げてしまう。それが危険であることは頭では理解しているのだが、衝動が抑えられない。ある種の依存症なのではないかと思う。速度を求める気持ちを抑えることができない限り、一人でのクルマの運転はやめるべきかもとさえ思う。

この状況をMT車が打開してくれるのではという期待がある。AT車では運転から得る快感は速度に向かいがちだが、これを正確に運転するスキルに置換えられないだろうか?具体的には正確にカーブをトレースするとか、正確に速度を維持するとかそういう楽しみ方ができないかということ。自分とクルマとの向き合い方をこの方向に変化させることができれば、運転することのリスクの大きな部分が回避できる。ただし、いきなりMT車を買ってみる訳にはいかないので、AT車でこういう運転を楽しめるようになれるかの試行が必要。AT車でできるようになればMT車ではもっと楽しみのレベルが上がるのは間違いないはず。

運転を楽しもうとしている時点で間違いと言われる時代なのかもしれない。でもクルマが生活必需品である生活環境では、クルマに乗ることの楽しみを失うことは大きな損失になる。安全に、ほどほどに楽しみを得る努力を続けたいと思う。