ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

クルマについて(その3、別の選択肢)

少し前に、クルマの運転で得られる快感がAT車では速度に向かいがちだが、MT車ならば正確に運転するスキルに向かうのではと考えてみた。確かにそうではあるのだけれど、速度の誘惑に勝てるかと問われると自信がなくなってしまう。被告席に立って検察の読み上げる調書を聞かされて、やめておけばよかったと後悔する自分の姿が見えてしまう。

別の観点では、Roadsterの場合、クルマの性格からして乗る人に対するイメージを与えてしまうという問題もある。オープンカーに乗るという自己顕示欲、金銭的余裕の見せびらかし、運転スキルを見せたい人などの、見せびらかしたい人という印象がどうしても付いてくる。でも自分としては、純粋に運転が楽しい車に乗りたいというもので、こういった印象とは違う場所にいる。本当に運転が楽しければ見た目が普通の軽自動車でも良いと考えるが、現実にはそういうクルマは存在しない。運転が楽しいだけを求めるのは、速度の誘惑という点とどう見られてしまうかという点で現実的ではないのかもしれない。

少し観点を変えてみると、変わった運転感覚を楽しめるクルマとしてJimnyがある。船のような感覚と表現される運転感覚は独自のものらしいし、通常の2WD走行ではFRになる点も独特。660ccターボだが1tonを超える車重にはアンダーパワーで、速度を維持する方向で運転を楽しめるのではないかと予想している。自分の行きたい場所には辺鄙な場所が多いという点でもオフロード志向のJimnyが向いているような気がする。若い頃にとても楽しんで乗っていたオフロードバイクに近いかもしれない。非力で速度は出ないが、ダートや荒れた道でも気にせず入っていける自由さがあり、雪道にも強い。と、書いてくると乗ってみたくなる。堂々巡り的に考えているより、試乗して選択肢に残るのかを確認したくなった。