久しぶりにパソコンショップに行ってみた。DOS/V PowerReportは休刊になったし、Web上の自作記事も減ってきたので、この店も寂れているかなと予想していたが、ゲーミングノートPCが拡充されていて、自作パーツの展示もほぼ変わっておらず、予想外の繁栄に驚かされた。ゲーミング需要は衰えていないようだ。
キーボードはゲーム向けのコーナがあり、別の場所に普通のキーボードも並んでいる。その中にELECOMのTK-FBP102を見つけた。事前情報は一切なしで偶然の出会いだったが、一目惚れして衝動買いしてしまった。
ハードウェアとしてはテンキーレスのUSキーボードなのだが、記号の配列がJISキーボードに合せてある。キー数が不足する分は"\"と"|"をFnキー併用入力とすることで補っている。日本語用のキーは、半角/全角とスペースバーの脇の変換キー、CapsLockの英数印字があるだけで、無変換やカタカナ/ひらがなキーも存在しない。ひらがなの印字もなくてかな入力はできないようだ。万人には勧められないが、IMEの使い方を工夫できる人ならば受け入れ可能だろう。シンプルなデザインを求めている人には刺さりそうな製品になっている。
キーはパンタグラフ式だが、キータッチは価格(税込3579円)なりで軽量化に起因するであろう振動も少しあってぎりぎり許容範囲内といった所。キー数が少ない分、ホームポジションが右寄りになっていることややや強めのキー反発力に慣れないこともあって、欠落するミスタイプが多めだったり、縦幅が半分のEnterキーを空振りしたりしているが、そのうちに慣れるだろう。
日本市場の重要度が低下し始めている現状では、日本向けのカスタマイズの一手法としてこのタイプの配列が増えていくような気がする。
(調べてみたら2017年の発売だった。7年続いているので多くはないものの需要はあるのだろう)
2日目。振動はやはり気になる。筐体上面を叩くと同じ振動が起きるので、遊んでいるキーの振動が原因だろう。また、タオルハンカチを敷いてもあまり減衰しない。これまで使ってきたサンワサプライ製よりも振動自体は大きいが、筐体のがたつきがない点はましに感じる。もう少し使ってみて、振動が指の負担になるかを試すことになる。