2022.12.24読了
ある生物が太陽系に侵入したことによる気候の大変動の原因を宇宙船に乗って調査に行く話。前半は孤独、後半は予想外の共同作業がテーマになっている。
孤独な調査で思い出したのは、機械の不具合調査の海外出張。カメラとノギスと拡大鏡程度の装備を頼りに、現地のサービス拠点を訪問し装置の分解調査や使われ方の調査を行って、1週間程度の短期間に何が原因なのかを究明して帰ってくるという出張の体験がこの本の物語に少し似ている。原因を見つけることができるかという不安、強硬な現地のサービスマネージャをいかに納得させるかという苦しさをかかえつつも、現地駐在の同年配の駐在者の方に支えられて何とか目的を達成して帰国できた。尤も孤独と協力は普遍的なテーマでそこに自分の体験がはまり込んだだけなのかもしれない。