ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

青年 森鴎外

青空文庫アプリで読んだ。夏目漱石三四郎が発表されたのを受けて書かれた小説。上京してきた青年の最初の2か月間の小事件の連なりが、坂井未亡人との関係を軸につづられている。登場人物の会話や独白にフランス語の単語が混ぜて微妙なニュアンスを伝えようとしているのだが、フランス語の知識がない僕は予想しながら読み飛ばすしかなかった。

三四郎とどちらが面白いかというと圧倒的に三四郎が面白い。三四郎を追いかけるように書かれた経緯から準備不足だったのだろうなと思う。