ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

父の役割が母の役割に

毎日夕方に母屋の様子を見に行く。

先日は地デジ放送が映らなくなったという話。テレビを操作してみるとBSは映るが地デジは映らない。アンテナのケーブルをたどってみるがつながっている。弟がこちらにいた頃に同軸ケーブルを引いて配線したものなので外れそうな場所はテレビとつながる最後の接続のみ。それを抜いてみると、アンテナ芯線が折れ曲がっていて穴に入らない状態になっていた。この部分が外れて差しなおした時に曲げてしまったのだろう。線をまっすぐに戻して差しなおしたら地デジ放送が映るようになった。

こんな場所は普通は触らない場所なのだが、聞いても答えはでてきそうもないので、誰が何をしたかはあえて聞かずにおいた。

昨日は父からテレビの録画がおかしいという話。テレビ前面の録画予約を示すランプが点きっぱなしなのでなんとかしたいとのこと。初めて見る録画機能メニューに戸惑いながらも古い録画予約を消してランプを消すことができた。おそらく父は録画のランプを消そうとしてアンテナ線を抜いてみたのだなと推測できた。何事も原因がある。

父の認知症が進んできて、これまで父の役割だった作業が母の役割に順次切り替わってきている。今後はテレビの録画は母の役割になることになった。そのうち私もわからなくなったらどうするかねと母は笑う。ここ3年ほどでの父の急激な変化を考えると、いつ母にそれが起きてもおかしくはない。順番を守って対応する側の時間の余裕を作って欲しいなと願う。