HP Aero13beの環境整備を実施しているが、その中でGoogleDriveのアプリが変わっていることにあらためて気付かされた。以前は"バックアップと同期"というアプリがあって文字通り、PC上にデータがある前提でそれをクラウドにバックアップできたり同期できたりという仕組みだった。現在の"パソコン版GoogleDrive"も"ミラーリング"として同じ機能もあるのだが、重点はファイルのストリーミングに置かれているようで、設定でもストリーミングの利点が大きく表記されている。意図的なのかミラーリングに設定しても同期が始まらないので、あきらめてストリーミングで使わざるを得ない状態になっている。
ストリーミングとはローカルにはキャッシュのみを置いて、都度、クラウドからダウンロードしてくる仕組みで、元本はクラウドという運用。ローカルストレージを最小限しか使わないという利点はあるが、クラウドでトラブルが起きた時のバックアップとしてのローカルデータは存在しないという欠点にもなる。GoogleDriveぐらい大きいシステムになると上り下りのある同期の負荷はかなり大きいはずで、キャッシュを効かせた下りのみの仕様にしたいのだろう。また同期は、タイムラグを小さくしなければならないという面でもサーバーに負荷がかかるはずで、スマホのようにストリーミングでというのがGoogleの目標だと思う。
ただし、ストリーミングはEmacsのように"Windowsのファイル選択ダイアログ"を使用しないアプリではファイル選択ができないという根本的な問題があって使えない。とりあえずはEmacsで開くデータをOneDriveに移行することにしたが、これからどうするかを考えなければならない。