ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

ネット右翼になった父 鈴木大介

晩年にネット右翼的な言動をし始めた老いた父親に反発していた著者が、父親の死後に本当にネット右翼になっていたかの検証をした結果をまとめた本。

家族がネット右翼になるという状況が刺激的だが、父親を理解することの難しさに焦点をあてた本としても興味深かった。自分の父親は既に認知症が始まっていて、複雑な会話はもうできなくなっている。この本を読んで筆者とは違った意味で、もっと会話をしておくべきだったかもと考えたりしている。

でも文字通り一世代違っていて、さらに親子という関係でつながる人との会話はそれほど楽しいものではなかったなとも思い出す。世の中には密な関係の親子もいるようだけど、それはそれでしんどそうなので、適度に疎な関係で良かったのかもしれない。