ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

fcitx-mozcのソースコードが特殊な状況にあった

ソースコードを読んでみる件は、fcitx、mozcともに大規模なアプリケーションなので、難易度が高いだろうと予測して、その2つをつなぐ、fcitx-mozcのコードから始めることにした。

しかし、apt sourceでは登録されていないので代わりにmozcが表示される状態で、UbuntuのサイトやGoogleで検索しても見つからない。半日ぐらい探して諦めかけた時、Github上のmozcのリポジトリで、fcitx-mozcのコードがGoogle Codeに置かれていて、それをmozcに取り込んでほしいというissueを発見。そのissueが2015年から放置されている状態だった。mozcの開発は事実上終わっているらしいので、取り込むマンパワーがない状態なのだろう。

この状態を受けて、fcitx-mozcのDebianメンテナがなんとか動かせるようにfcitx-mozcをビルドして、バイナリを公開しいるが、ソースコードはまだGoogle Codeにあるので手が出せず、Ubuntu/Debianリポジトリには置けないという状態になっている模様。

つい先日、各OSプラットフォームともに日本語入力ソフトウェアの未来は危ういという記事を読んだのだが、その現実の一端にふれて意図せずに危機感を共有することになってしまった。

ただし、希望を感じたのはソースコードがないはずのfcitx5-mozcが存在していること。誰かがfcitx-mozcベースでコードを書き直しているはずなので、内容のわかる人がいるということ。何らかの形でfcitx5-mozcがどこかのリポジトリに登録されたることを祈る。