ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

母から墓仕舞いの提案

昨日は報恩講の法事があった。ここ何年か住職の奥さんと役僧の組合せだったのだが、今回は役僧も女性という珍しい組合せだった。でもそんなことが吹き飛ぶ話が母から出てきた。

話の趣旨は、家での法事は大変なので今年限りでやめにして、以後は本山での報恩講に参加する形にしたい。山の上にある墓は車の運転が心配で行けない。あの墓には入りたくないので合葬墓にでも入れてくれれば良い。あの墓を墓仕舞いしたい。墓仕舞いは自分たちで済ませたい。という内容。数年前に建て替えた墓をなくす話は衝撃的だったが、母の長年のいろいろな思いの集大成なのかなと感じた。父も同意している様子だったが、認知症が進んできているので母に迎合しているようにも見えた。

少子化が進んだ今、先祖代々の墓というありかたが破綻しているのはあきらかで、僕の世代で墓仕舞いせざるを得ないかなとは考えていたのだが、親の世代から提案が出てくるとは予想もしていなかった。

一旦、やめてしまうと後戻りが難しいだろうし、お金もかかる話なので慎重に進める必要がある。法事の準備が大変だったことをきっかけにした母の愚痴の一種の可能性もあるので、すぐには話を進めずに弟に連絡を取りながら様子をみたいと思う。