ふるきのガベージコレクション2

脳内を通り過ぎたイメージの残骸の記録

紅の豚

半年ぐらい前に録画してあった紅の豚をみた。観るまでは忘れていたが、最初の戦闘シーンから酒場のシーンまでは観たことがあって、記憶喪失案件かと暗い気分になったが、以後は初めてみる内容。1992年の作品なので、みる機会もたくさんあったはずで何らかの理由で中断して忘れていたのだろう。

古き良き時代を描いた古き良き映画で、昔からこういう映画あるよねという受け止め方だったのだが、今の基準でチェックすると喫煙の扱いとかジェンダー論とかで炎上しそうな内容もある。テレビ放映があってもそういった問題が再燃しないのは古典として扱われているということなのだろうなと思う。

現実の戦争が日々のニュースになっている現状では、お話としての戦闘シーンも必然性が問われる。この映画ではジブリらしくうまく作られているが、放映しづらくなった映画もあるのだろうなと思う。

歯の治療(左上小臼歯 2回目)

昨日の午後は半日年休を取って歯の治療へ。

前回の治療で神経を抜いたおかげで割れた左上小臼歯の痛みはほぼなくなっていたが、それを避けて食べる右側の歯の何本かが痛む状況になっていた。右側も痛みだしたことを説明したが、両方一度に治療すると噛めなくなってしまうので順番にという真っ当な説明。でも右側がすでに噛めなくなっているのだけどと思ったものの引き下がる。

早く金属冠を被せてほしいのだが、炎症が完全に治まるまではふたをできないらしい。今回は穴を掃除、整形して薬を詰め直して樹脂材でふたをするという治療。治療途中まで痛みはなかったのだが、最後のふたを押し込んだ時から再び痛みだす。

夕食時には痛む歯を避けて食べても振動で痛むぐらいの状況。でも不思議なことに今日の治療前までは痛んでいた右側の歯の痛みが治まって右側で噛むことができるようになっている。体(脳?)には強い痛みを基準にして、ある程度以下の痛みは無視する仕組みがある模様。何とか夕食を食べることができて助かった。

一方、痛みを薬でいったんゼロにリセットすると、感じる痛みのレベルが下がるという話を思い出して、歯には効くことがわかっているタイレノール(アセトアミノフェン)を飲んで寝てみる。今朝の時点ですでに薬は切れているはずだが、昨夕よりは痛みのレベルが下がっている。この後の朝食は少し楽に食べられそうな予感。

次の予約は5/12で、1本2か月のペース。合計3本は治す必要がありそうなので半年ががかりの治療になりそう。年休が足りるか心配になってきた。

肩のストレッチをする夢と右足の筋肉痛

肩の調子がよくないらしく、(K)と一緒にストレッチをしている。アメリカの州の名前が付いたなんとかいうストレッチで、引っ張ってもらうのだが一向に効かない。もう少しこうするのかなとか身長差が大きいからうまくいかないのかなとかいろいろ考えながら試行錯誤をしていたところで目が覚めた。

実態は逆で僕の肩は問題がなくて(K)が五十肩という状況。何ともないから効かないだけだったのかもしれない。

別の問題として右足の太もも辺りの筋肉痛が続いている。平日の散歩は調子が悪いのでさぼっているし、週末も定期を買いに車で駅に行った程度でほとんど歩いていないので、なぜ筋肉痛になるのかがわからない。強いて言えば久しぶりの車の運転で使っていない筋肉を使ったことが影響したかもしれないが、さすがにそれはないかなと思う。

夜中に歯を食いしばることで歯が割れる事件が発生しているのだから、寝ながら足を突っ張る何かがおきているのかもしれない。さらにワクチンの副反応が続いている可能性もあるかなとも考えたが、だからといってどうしようもないので、少し様子をみることに。

妻はサバイバー 永田 豊隆

妻はサバイバー

様々な精神疾患を抱えた奥さんとの20年間の闘病記録を新聞記者の夫がまとめた本。4/28までの期間限定でnote上に全文公開されていて、無料で読ませてもらった。新聞記者らしい簡潔で読みやすい文章なので3時間ほどで読み切ってしまった。

とにかく壮絶な病気の症状の連続に圧倒される。その対応を新聞記者という激務をこなしながら続けていることがすごい。職場の協力があってこそだが、高学歴者の集まりゆえに偏見、ねたみに邪魔されず、高収入、都会暮らしゆえの豊富な選択肢が前提になっていて、生存者バイアスそのものだなとは思うが、それを考慮しても著者のがんばりには頭が下がる。

なぜか他人事ではない感覚を感じて、自分ならどうしたか、これからこういう闘病生活が始まったらどうするかといったことを考えさせられた。

意外に夢を見ていた

若いころは爆睡タイプで、布団を見たら寝ていて、目覚ましが鳴った瞬間まで意識不明という寝方だった。2000年代のメンタル不調最悪期を経て、眠りにくいタイプになり現在は昼の薬が目が覚めるタイプなので睡眠導入剤を組合わせて飲んでいる。

爆睡タイプだったころは全く夢を見なかった。何も覚えていない。眠りが深かったのだろう。メンタル最悪期は記憶全般が失われていて、夢を見ていたかどうかも記憶がない。寝た気がしないという不快な感情だけが残っている。夢を見ていることはある程度健全な眠りであることを示しているのかもしれない。

最近は3日に1回程度は夢を覚えていて、その時はこのブログに記録を残し始めた。まだ、傾向をつかめるほどには記録できていないが、予想以上にいろいろなパターンで夢を見ている。夢が記憶の整理なのだとすると、それを記録する作業が悪影響を与えないのかと言った点も気になったりする。消すために内容を確認したのに、再度記録されてしまうことで忘れにくくなってしまわないか?といっても、夢が記憶の整理だという説が証明されているわけではないだろうから、深く考えるほどのことではないのかもしれない。

ダロウェイ夫人 バージニア・ウルフ

100分de名著のパンデミック特集の回で、パンデミック後のロンドンの描写があると紹介されていた本。でも、実際はほとんどなくて、独特の構成の方がずっと印象的だった。

1923年6月のある一日を、沢山の登場人物の一人語りを積み重ねて作り上げている。不思議な文体で段落の切替えはあるものの、突然次々と話者が変わる点は最初は戸惑うが、慣れてくると多角的な人物像の表現には向いているのかなと感じた。複雑な構成を取っているためか、個別の文章が読みやすく書かれていて、あっという間に読み切ることができたのも特徴かもしれない。こういう当たり前の人生的な物語は好きなのだが、起承転結を求める人には物足りない本なのだろうなと思う。

この本を買うときに電子版のある"古典新訳文庫"版と電子版のない集英社文庫版とどちらにするか迷ったが、古典新訳文庫版にはダロウェイ夫人の年齢に見合わない表現についてのコメントがあったため、久しぶりに紙の文庫を読んだ。しばらく前に考えたように紙の本も当たり前に良いのだが、圧倒的によいわけではないなという印象。次は電子書籍でメモとハイライトを積極的に使ったらどうなるかを試してみようと思う。

歯が割れる原因

1年前に1本、今回の1本、今回の患部写真撮影で写った隣の歯が1本の3本は確実に割れている。食べ物を噛んだ時の痛みや熱いものや冷たいものの沁み具合からするとあと数本は割れているようだ。最悪で10本ぐらい割れているかもしれない。

歯科医の診断は、"かみ合わせが強いようですね"とのこと。自分では強く噛み合わせているつもりはないし、歯ぎしりを指摘されたこともない。でも噛んでいるとのこと。

前回の治療時から指摘があって、上の歯にはめるマウスピースを作ったのだが、今回の割れはマウスピースを付けて寝ている状態で発生。マウスピースでは守れなかったという点も問題だが、マウスピースを挟んででも歯を割ってしまう強烈なかみ合わせが起きていることが証明されてしまった。逆にマウスピースが今回の歯に力を集中させてしまう形状になっていたのかもしれないと考えたが、特別に強い当たりはないので関係ないのかもしれない。

これまで気付くことができなかったのだが、今朝の寝起きで噛んでいることを自覚、これか!という発見があった。このところ仕事のストレスが強く、その辺りに原因があるのかもしれない。

もっと単純に、歯の疲労破壊なのかなとも思う。硬いものが好きで永久歯になってから50年ぐらい食べ続けてきたのだから、そろそろ限界が来てもおかしくないような気もする。疲労破壊寸前の歯をもうあと少し噛みしめると割れるというのが一番納得できる説明かもしれない。